2013年2月23日土曜日

トランスフォーマープライム AM-33 ファイナルバトルメガトロン。

本日のご紹介は、トランスフォーマープライムのアームズマイクロンシリーズから、
AM-33 ファイナルバトルメガトロンです。


本日の放送でのお目見えと同時にトイも発売になりました。
基本的には、既に発売されているAM-15 メガトロンダークネス、さらには海外版の
Robots In Disguise Powerizer Megatronを、ストーリー終盤に合わせたリペイント商品に
なります。
ですが、ただのリペイントではなく全身に豪華塗装が施されていて、元々の全身の
ヘアライン処理と相俟って非常に見栄えが良くなっています。



それでは、続きからどうぞ。




まずはパッケージから。




当初、AM-33 ダーケストメガトロン(または、メガトロンダーケスト)という名称で
発売される予定だったようで、予約情報などはダーケストメガトロン表記のところもあるようでした。
AM-15のメガトロンダークネスと混同されそうですので、名称変更は良かったんじゃないかと。
メガトロンダーケストという名前自体は、原語版本編からもってきていそうでコレはコレで
良かったんですが、混同して商品を手に取ってもらえなくなるリスクを減らすためにも
分かりやすいほうがいいですし。

ダーケストが原語版本編から、というのはネタバレになるので、以下反転で。
"darkest hour" という一般的な英語から来ています。TFでも原語版で頻繁に目にする表現で、
トランスフォーマープライムの場合ですと、Darkness Rising Part5などでも使用されています。
また、メガトロンがこの姿になる前後にも使用されていて、前回になる"Legacy"でオプティマスが
スターセイバーを手に入れたことでディセプティコンにとっての"darkest hour"とメガトロンが
発言し、さらにシーズン2最終話ではタイトル自体が"Darkest Hour"になっていて、
オートボットにとっての"darkest hour"となるストーリーです。
ネタバレ終わり。

プロフィールにはこの姿になった経緯がしっかりと記載されています。





アームズマイクロンが3体付属しますので、説明書やシールも本体と併せて4体分あります。

付属するアームズマイクロンは、シャドウガブ、シャドウバル、シャドウダイの3体で、
以前にアームズマイクロンウェポンシリーズとして単体で発売されたAMW-01ガブ、
AMW-02バル、AMW-03ダイのリカラーになります。
ガブ、バル、ダイが合体してダークマターカリバーになったのと同じように、今回付属の3体も
合体してダークエネルゴンセイバーにできます。

説明書は全て新しく作成されていますね。
シールも基本的には一緒の形ですが、シャドウガブ、シャドウバル、シャドウダイ用は色と模様が
変更され、シャドウガブにはシールが2枚追加れています。
また、ファイナルバトルメガトロン本体は豪華塗装なこともあってディセプティコンインシグニアのみ
貼る場所が指定されたシールになっていて、2本のラインは自由に貼っていいことになっています。

このメガトロン用の自由に貼っていいシールですが、何かと思えば膝のシールだったりします。
今回膝は塗装されているため、シールの出番はなく、他に丁度良く貼れる場所も無かったり
するので、もしかしたら元々は膝の塗装予定がなかったのかも知れませんが、そういった場合は
TFの場合、大抵パッケージから変更が読み取れるのですが今回はパッケージも同じく塗装されて
います。

なので、AM-15 メガトロンダークネスに付属の膝シールと色形ともに全く同じですので、
メガトロンダークネス用の予備の意味も込めて余ったスペースに入れておいてくれたのでは、と
思っています。
この膝シール、結構剥がれやすい場所に剥がれやすい形で貼るシールですし、
メガトロンダークネスから流用できるシールに他に丁度良さげなものもないですし。


さて、続いて本体のご紹介です。
まずはシール無しの状態から。




と言っても、メガトロン本体に貼るシールはディセプティコンインシグニア2枚だけですので
ほぼ変わりないんですがw

劇中とは全く違ったカラーで、ダークエネルゴンっぽさを出していたメガトロンダークネスとは違い、
劇中カラーを忠実に再現しています。
ファイナルバトルということで、右腕だけ別人のものを移植していますので、そこだけ別カラーに。
あとは全身をシルバーとガンメタリックで豪華塗装することで、今までに発売れたプライム版の
メガトロンの中でも一番劇中に近いモノになりました。

各部。


頭部はシルバー塗装にクリアパープルの集光機能で目が光ります。
そして目は瞳孔が赤く塗装されています。
プライム版メガトロンで目が塗装されているものはEZ以外で初めてですね。
劇中では瞳孔以外も赤いのですが、全部塗ってしまうと集光機能が死にますし、目だけ
クリアパーツの色を変えるのも大変なので、これは正解だと思いますね。

また、後ほど比較に出しますがメガトロンダークネスは頭部がシルバーのメッキだったため、
メッキの厚みで多少潰れかけていたモールドがはっきりとしています。


胴体もほぼ全塗装。胸中央のクリアパーツ部分と、襟部分のクリアパーツだけ未塗装です。
胸中央はインシグニアを貼る場所なので問題ないですし、襟だけ紫なのが劇中を完全に再現した
塗装になっています。
本来、襟は胸の左右のパーツに隠れている胴体と同じ1パーツ構成なのですが、しっかりと
胴体の目立たない部分を塗装してくれていて、1パーツなので塗り潰されがちな襟も塗り分けて
くれています。
また、腹部から下の部分も全塗装になり、見栄えがとても良くなりました。


右腕が別人のものなので、左右で違う塗装がされています。
劇中ではもう少しトゲトゲした右腕でしたが、元々の形が似ていることと模様もしっかり塗装されて
いることで、似てないとは感じません。

こちらが劇中のシーン。

贅沢を言えば、右腕はクリアパーツの部分が劇中だと黒地に赤いライン、金色部分、
黒部分、中央に赤いランプと、細かいカラーリングの部分なので塗っておいて欲しかったですが、
ここまでの塗装で十分すぎるほどですし、(海外版を買わないと使えませんが)
パワーライザーギミックも死んでしまいますし、そこまで気になりません。

上腕と肘関節、手首は未塗装ですが、成型色が非常に劇中に近い色ですし、
元々のヘアライン加工のおかげもあって、安っぽい感じはしません。
むしろ塗装部分とのメリハリがついて良いぐらいです。


ただ、上腕のパープルが塗られていないことだけが少し残念でした。
ココが劇中通りに塗られているのは、今のところRID Powerizer版だけですね...。


脚は膝のパープルと下腿が塗装。
膝のパープルは、側面もしっかり塗装されていてとても細かいです。
上腿と膝の横の羽部分、足(というか爪)は未塗装ですが、こちらも成型色が非常に良いこともあり
未塗装であることが良いアクセントになっています。


背中には塗装部分はなし。
エアインテークや、変形時に顔が覗く部分のラインは塗装されているCGとされていないCGが
あり、劇中の映像では塗装されていません。
トイ用のCGなどですとラインが塗装されていたりしますが、好みの差もあるでしょうし
一概にどちらが良いとも言えませんね。

劇中ではラインはありません。


右腕は完全にリペイントのみですので、造形の違いは仕方ないところですね。
それでも赤地に金色のラインが、結構劇中の雰囲気を再現しています。
中央に赤いラインが欲しいところですが、パワーライザーギミックと場所が被りますので
仕方ありませんね。

形状的には左右と中央にブレード状のトゲがついています。


さて、一旦本体から離れまして、アームズマイクロンです。
シール無しも各形態ぐるっと撮ったんですが、ちと写真多すぎるかなと思い
斜め前と斜め後ろの2枚だけシール有りの後に載せておきます。

まずはシャドウガブ。



シール有り

シール無し


カブトガニ型のようです。
クリアブラックで成型されているため、透けて見えます。
シャドウガブは特に薄い部分が多いのでクリアが映えますね。

他の2体もそうなんですが、メタリックパープルが丁度光を反射している部分以外が
クリアブラックと同化しやすくて、あまりシール貼った感はありません。





シール有り

シール無し


シャドウガブ、ウェポンモード。
ダブルブレードだそうですが、なんとなく刃というか弓っぽさが。




シール有り

シール無し

ダークエネルゴンセイバーに合体するときはこうなります。
ココから尻尾だけ伸ばしたほうがはるかに武器っぽい気もしますw

ちなみに、シャドウガブの追加された2枚のシールは、エネルゴンクリスタルのある部分の両脇の
刃のメタリックパープルです。

続いてシャドウバルです。



シール有り

シール無し

シャドウバルはファルコンだそうです。
せっかく脚があるのに重心が偏っているせいか、きれいに立てません。
翼を後ろに下げてやるなどして、重心を移動すればしっかり立てます。



シール有り

シール無し

シャドウバル、ウェポンモード。
ワイドブレードだそうですが、鉈とか肉斬り包丁っぽい感じがしますね。

ちなみに、このシャドウバルが特にそうなのですが、クリアパーツでしかも黒ということもあって
組み立て時に必ずと言っていいぐらいに白化が起きます。わりと派手に。

黒で目立つせいで、あまり問題ないのかも知れませんが、説明書をしっかりと見て
パーツの組み間違いなどが起きないように注意したほうが無難です。

最初に全部ランナーから外して、直感で組み立てるタイプの方も今回は出来れば説明書通りに
1個ずつ切り離して組み立てることを検討してみてくださいw

ちなみに、シャドウバルだけ、合体時用の形態はありません。
ウェポンモードそのままの形で合体します。


最後に、シャドウダイ。



シール有り

シール無し

ワニ型です。白化に怯えずわりと安心して組み立てられたのはコイツくらいでした。
シールが目立たない箇所に2枚と目だけなので、あまりシールの有無で違いがありません。



シール有り

シール無し

 シャドウダイ、ウェポンモード。
他の2体と違い、合体時は柄になるので刃物ではなくロケットランチャーになります。
ロケットっぽい意匠もちょこちょこと入っていますね。



シール有り

シール無し

そして、シャドウダイの合体形態。
持つところは、尻尾が変形した部分ではなく、裏から生えた5mm軸です。



シール有り

シール無し

 合体してダークエネルゴンセイバーに。
ダークエネルゴンセイバーの状態だと、シール無しもこれはこれで統一感があって、
黒一色で格好良いですね。

シール有りは、先端から鍔のところまでメタリックパープルのシールが繋るようになったので
こちらも負けず劣らず。
ただ、剣の切っ先の部分、シャドウガブの先端のシールは縁がとても剥がれやすいので
いっそ接着してしまったほうがいいかも知れません。

ダークマターカリバーと比較。



シール有り

シール無し

 なんだか、ダークマターカリバーの存在価値が一気に...。
まぁダークマターカリバーはこれはこれで無骨な武器っぽさがあって良いんですが。


さて、続いてはシール有りのメガトロン本体です。





 前述のように。シールはディセプティコンインシグニアだけですので、ほぼ変わりません。
ロボットモードでは胸の中央に。






ビークルモードでは、覗いてるお顔の左側にインシグニアを貼ります。
と、シール無しのビークルモードを撮ってないことをさらっと流しますw

いや、あまりに変わらないものでウッカリと...。

それはさておき、ビークルモードはエイリアンジェットです。
後部の右腕が変形した部分が目立ちますねw

他の部分は綺麗な塗装と、全身ヘアライン加工の質感、成型色の良さもあって、
非常に良く纏まっていて、これ以上ない出来です。



 ビークルモードの上部には、ダークエネルゴンセイバーも装備可能。


ちょっと下げてみたり。


組み換えて載せてみたり。

さて、感の良い方は既にお気付きだと思いますが、メガトロン樣の武器の象徴である
フュージョンキャノンがありません。
AMシリーズでフュージョンキャノンに相当するゴラ、ゴラ2が付属しないんですね。

元々フュージョンキャノンは右腕から生えてたので、右腕を交換したら無くなるのは当然では?
という声も聞こえてきそうですが、実は違います。

国内では再来週放送予定の第49話(の原語版)から、メガトロン樣が
ジェットに変形して急降下、地面近くで変形して着地するシーンをどうぞ。

右腕にフュージョンキャノンはありません。

変形して降下って、アレー?

どこから生えたんですかね...。

地面近くで急上昇をかけながら変形開始。

まだフュージョンキャノンはあります。

アレっ...!?

着地!


はい、メガトロン樣のフュージョンキャノンは無くてはならないモノで、ジェットのデザインの一部でも
ありますので、必要に応じて変形ごとに生えたりしまったりされます!


ということで、やはりゴラ2がいないとしっくり来ません。




コレでこそ、メガトロン樣ですね。

さて、他の同型メガトロン樣と比較してみます。
まずは国内版である、AM-15 メガトロンダークネスと。





 別人みたいな色使いですが、メガトロンダークネスは、ダークエネルゴンを取り込んで
体中から紫のオーラを出していたときのイメージだと思いますので、(ハデスもいますし)
これはまぁ、劇中とは違うけどこういうモノだと思えば、実に格好良いのでいいのでは
ないでしょうか。
そして、AM-33 ファイナルバトルメガトロンで劇中に極めて近いメガトロンで遊ぶ、と。

続いてコチラは、RID Powerizer Megatronです。
海外での通常ラインで販売されているものですね。





こうして見ると全体への塗装の有無で豪華さがまるで違いますが、実物は全身のヘアライン加工で
そんなに著しく見劣りするってほどではありません。

そしてコチラが、海外で販売された、BBTS限定(ということになっている) Dark Energon Voyager class Megatronです。






奇しくも、このBBTS限定DE版も、ダークエネルゴンを取り込んで強化された姿ですので
日米で同じような商品展開をしていたことになりますねw


さて、続いてはロボットモードの比較ですが、
その前にダークエネルゴンセイバーを持たせた状態でぐるっと。




ダークエネルゴンセイバー、結構重いんですが、わりと問題なく持てます。
このまま腕を上げたり肘を曲げても保持できる感じですね。
メガトロンダークネスだと、腕もそうですが股関節や足首も重量にすぐ負けてしまいがちでしたが
BBTS限定DE版、今回のファイナルバトルメガトロン、と両方とも関節は改善されています。
個体差かも知れませんがw







そのメガトロンダークネスと。
ぐるっと1周撮影するだけで、メガトロンダークネスは5回くらい股関節と脚を調整しましたが
ファイナルバトルメガトロンは特に必要なし。
あと、メッキも豪華で格好良いんですが、顔のモールドは若干潰れ気味です。
この辺もファイナルバトルメガトロンは塗装になって改善されていますね。

動かしやすくなって、遊びやすくなった上に、全身の豪華塗装で劇中に一番近いメガトロン樣。
おひとつどうでしょうか?







海外版のRID Powerizer Megatronqと。
Powerizer版は他社製のステッカーを貼ってしまっているので純粋な比較にはならないのですが
雰囲気だけでも、ということでw

こちらは劇中再現の方向性としては同じものの、未塗装と塗装済の質の差と、成型色の違いが
出ていますね。
上腕のパープルはPowerizer版だけが劇中再現している点なので評価したいです。







 BBTS限定DE版と、は比べてもあまり仕方ない気もしないでもないのですが、
関節の感じが両者とも似ているので、今からメガトロン樣を買う、という方には
こちらの二者がオススメですね。
ダークエネルゴンを取り込んだ感じも欲しい、という方にはぜひ。


そんな感じで、超ロボット生命体トランスフォーマープライムから、アームズマイクロンシリーズ AM-33 ファイナルバトルメガトロンのレビューでした。

正直、この塗装で出せるならメガトロンダークネスのときから...と思う方もいらっしゃるとは
思いますが、メガトロンダークネスあってこそこの素晴しいクオリティのファイナルバトルメガトロンが
発売できたんだと私は思います。
むしろメガトロン以外も最初からこのくらいの塗装で...という気持ちも分かります。
分かりますが、価格を抑えて手軽に手に取れるように、というのも戦略ですし成功していますから
ここは素直に喜んでおひとつ手に取ってみてはいかがでしょうか?

国内、海外とプライムのトイはほぼ購入していますが、プライムのトイでは最高品質だと思います。
さすがに最後を締め括るアイテムなだけはありますので、ぜひ確認してみてください。