2013年2月16日土曜日

RG 10 MSZ-006 ゼータガンダム。

本日のご紹介は、RG(リアルグレード) 10 MSZ-006 ゼータガンダムのパチ組みです。


遂に1/144スケールのプラモでゼータガンダムが差し替え無しの完全変形。
ということで変形好きとしては気になるアイテムでしたが、組んでみての感想は
やっぱりゼータの変形はタイトすぎてプラモや玩具には向かないなぁと言うところです。
変形の複雑さで言えば、ゼータはそれほどでもないんですけどね。

いや、ガンダムの中ではダントツで複雑ですが、TF触ってると、ゼータ以上に複雑な変形なんて
山ほどあるんですが、ゼータの場合はデザイン的にキツキツすぎるんですよね...。

変形だけで言えば同じ1/144サイズで2002年発売の可変戦士ゼータガンダムのほうが
圧倒的に上です。可変戦士も差し替え無しですし、シールドを外さず変形できますし。
何よりストレスがありません。
その点、RGの変形はストレスだらけなので、変形をメインに考えている方は可変戦士の
ほうが幸せになれます。
シールド外さず変形できますし。

シールド大事ですよバンダイさん。なんで当時の1/100で出来ていたシールド挿し替え無しの
変形を、後のプラモで全く再現してないんですか...。
ゼータはシールド無いと変形できないんだから、あの短時間(0.5秒)で空中にシールド投げている
わけもなく、設定ではちゃんと腕からスライドしてきて変形します。
そしてソレは過去に再現できていたモノ。

「1/144スケールで初めて設定に即した変形機構を搭載」とか微妙に嘘っぽい事を書くくらいなら
シールドも再現して欲しかったですね。
(1/144としては可変戦士が先に設定に即してます。プラモ限定で言えば、1/144では初。
ちなみに1/100のMGも設定に即した変形ではないです...。)

ただ造形はさすがに最新のRGなだけあって、非常に良く各部のエッジも立っていて
格好良いですね。




まずはパッケージから。




 RGらしく格好良いパッケージイラストと、変形を売りにしたサイド部分。
 対象年齢が15才以上ということもあって、HGと比べエッジが立っていて、製品写真も
シャープな印象です。


内箱には他のシリーズでのゼータガンダムと、RGガンダムマークIIの紹介が。


中身。RGなだけあって、ランナーは結構な枚数になります。その数13枚。
シールもマーキング用が大量にあるため、ものすごい量になっています。


説明書の表と裏。
中にはいつも通り設定なども記載されています。
マーキングシールの指定がすごいことになっていますねw

ちなみに今回はマーキング用のシールは使っていません。
目と、後から貼るには面倒そうな関節部分のメタリックのシールのみを使用しています。







まずはウェイブライダー形態から。
「シールド以外は」差し替え無しにも関らず、前半はだいぶ薄くなっています。
後半のボッテリ感といい、いい再現度ですが、ウェイブライダーなのに翼が水平になっているのが
ちょっと残念なところです。

ゼータ系の変形はウェイブライダーと呼称されることが多いですが、実際にウェイブライダーとしての
機能を持っている機体は少なく、ほとんどは名前だけでただの可変機なのですが、
ゼータガンダムのそれは紛うことなきウェイブライダーであるはずなので、翼の角度は重要な
部分なだけあってちょっとなぁ、というところです。

あとはイメージ的にシールドが小さい気がしないでもないですが許容範囲。


ランディングギアだけは差し替えになっています。
が、キッチリ嵌っていて外せなかったので、ランディングギアを出した状態での写真が取れずw

ついでに、我が家にはないアクションベース用のジョイントに関する部分も説明書からw




上面には設定通りビームライフルを装備可能です。
ゼータはビームライフルの固定が甘い製品が多いですが、RGは結構しっかりと保持してくれます。


ということで、ビームライフルもWR形態用とMS形態用で変形します。
左がWR形態用。グリップを引き出し、後端のジョイントをしまって、銃身を伸ばせばMS形態用に
なります。


それでは、MS形態に変形。




スタビライザーを前に倒し、サイドアーマーを開いて180度後ろに向けます。
裏返して、フライングアーマーの主翼を畳みながら左右に開きます。



膝を伸ばして、フロントアーマーを下に下げます。


フライングアーマーを180度回転。ひっくり返して背中で纏めます。



機首からシールドを外し、シールド内部のジョイントを180度回転、シールド全体を縮めます。


コックピットのジョイントを畳みます。


腕を出したら、股関節を畳みます。


リアスカートで股関節を固定。


立たせたら、肩のバーニアを出して、肩の位置を固定。


角に干渉しないように注意しながら、胸を前に引き出して畳んでいきます。
顔を出して、角を広げたら、変形完了です。

これらの工程ですが、細かいパーツで出来ている部分が多く、パーツの強度もないため
慎重に慎重を重ねて、指先だけで変形させていかないといけないため、かなり神経を使います。

あとサイドスカートやフライングアーマーがポロポロと取れまくるので、だいぶイライラします。
変形途中でパーツが外れたら付け直さず、変形が終わった後に付けましょうw
ちなみにこの変形写真を撮る間に数十回パーツがポロリしてます。
可動部で接着することも出来ない部分なので、諦めが肝心ですね。







変形するとは思えないほど、スタイルは良好です。
可変戦士ゼータガンダムと比べるとスタイルやデティールは圧倒的です。

横に可変戦士を並べたかったところですが、実家に置いてきてしまったので。


ビームライフルを装備。
と言いたい所ですが、開閉する通常の手では保持力が弱く、まともに握れません。
一応ダボはあるんですが。


で、ビームライフル保持用に、専用の持ち手が付属します。
左右から挟みこむ方式で、ダボもきっちり嵌るので、安定して保持できます。


通常の可動用の手はダボが可動部分にあるのが、安定しない原因なんじゃないかと思いますが、
はたしてどうなんでしょうかね。




 ビームライフルを装備してぐるりと。
さすがに専用の持ち手だと安定してます。
いちいち手を分解して挟まないといけないのが面倒ではありますがw


他の付属品。ビームサーベルの刃長短と、グレネードランチャーの追加マガジン。握り手に開き手。
ついでにカミーユ・ビダンさん。
握り手はビームサーベル用ではなく、完全に閉じた物です。
ビームサーベルは長短2本ずつ付属しますが、ビームサーベル好きのお猫樣に既に
献上した後でして、1本ずつしか写真には写っていませんw
というか写真に写っているのも、先端が齧られてますねw


ビームサーベルは、可動する手で持ちます。
こちらはダボがしっかり嵌まって、安定して持てます。
ビームライフルは重いから安定しないのかも知れませんね。




ビームサーベルとロングビームサーベル。
まぁ、この辺はゼータではお約束なので、付属して当たり前な感じもします。
ハイパーメガランチャーはさすがに付属しませんでしたがw

ビームサーベルの柄はきちんとサイドスカートに収納できます。


 グレネードランチャーの追加マガジン。
 設定通り、つけてると変形できない厄介なシロモノ。







同じ、RGのガンダムマークIIと。
マークIIと比べると結構大きく感じます。
あと、変形機構が詰まってる分、ゼータのほうが触ってるときにイジりづらく、頼りない感じ。
マークIIも、RG独特の関節の頼り無さはありますが、それをさらに扱いづらくした感じです。


可動とか。




首は上下が少し。左右は360度回転。


コックピットが開きます。
腰のスイングは微妙です。



肩は上下はフライングアーマーの干渉を避ければ360度。横には90度。
前後スイングはありません。


肘は二重関節で180度曲がります。


手。親指は基部がボールジョイントでこれくらい動きます。


他の4指は、人差し指だけ独立可動。
基部がボールジョイント、第二関節が軸関節で曲がります。


手首はボールジョイント。これくらい曲がります。



腰は360度回ります。



フロント、サイド、リアのスカートは各部独立可動。




 開脚は左右に180度、前後は前に90度。後ろには、関節の構造上曲がりません。
せっかくリアスカートが可動するのに、もったいない。


膝はこれぐらい。変形の都合で逆は干渉しないので良く曲がりますねw



 足首はこんな感じです。接地性はそれなり。踵のでっぱりは変形時に引き出しますが、
これがあるとないとでは、大違いで無いとほとんど立てません。


そんな感じで、RG MSZ-006 ゼータガンダムのレビューでした。
正直なところ、これだけ変形を売りにしてくるのならシールドも差し替え無しにしないと嘘だろうと
思いました。期待外れな感じがします。

イジっていても、関節やパーツの頼りなさがとても気になります。
股関節なんて、プラ製のワッシャーのようなもので止まっているだけですから、すぐ外れますし、
ワッシャーもすぐダメになりそうな感じで、とても怖いです。

変形を売りにしつつも完全変形ではない中途半端さ、ポロリの多さ、プラの頼り無さ、と
対象年齢を上げれば済むようなものでもなく、造形の良さくらいしか褒めるところがありません。

その代り、造形は非常にとても素晴しく良いです。
普段は飾っておいて、たまにおそるおそる変形させて飾り方を変える、くらいであれば
十分だと思いますが、いつでも手の届く辺りに置いておいて、気が向いたら手の中で変形させて
楽しむような、TFに近い遊び方はできないですね。

そんな、何だかもやもやするRGですが、造形は本当に良いです。

それではまた。