2013年4月12日金曜日

SDガンダム BB戦士 No.381 LEGEND BB 殺駆頭 (闇将軍)。


本日のご紹介は、SDガンダム BB戦士から、レジェンドBB 殺駆頭 (闇将軍)です。



BB戦士25周年ということで始まったレジェンドBBですが、第6弾にしてやっとガンダム系以外が
出てくれました。

闇将軍にもできるとあって、結構なボリュームになっていますが、お値段は据置きの1,050円。
闇将軍にもできるというか、BB戦士No.39 SD戦国伝 闇将軍のリメイクということになるので、
まぁ、出来てくれないと困るのですがw

それでもやはり、嬉しいものは嬉しいですね。


それでは続きからどうぞ。


まずはパッケージ。



LEGEND BBシリーズの今までのフォーマットと同じ感じですね。
イラストが凄く格好良いです。


これまでのLEGEND BB同様に、英語でストーリーが書かれています。





 パッケージの側面には、換装や商品の仕様など。


中身とシール。
シールは塗装派にも配慮してあって、モノアイ以外のシールはきちんと貼る場所にモールドが
彫られていますので、塗り分けも問題なさそうです。

ただ頭部だけは後ハメもやりずらそうな感じなので、モノアイとモノアイレールは先に塗装や
置き換えをしておいたほうが良さそうですね。


 説明書。
うち1ページはコミックワールドが描かれています。

パチパチと組み立てて、まずは殺駆頭のホンタイさん中身のひとから。



 旧製品とは闇の鎧の取り付け方法が違うので、他のLEGEND BB同様に
殺駆頭の胸鎧や前垂れも外せます。
外した状態は新規にデザインが起こされたんでしょうかね。スペースの関係であっさりしていますが
殺駆一族っぽくて良いかと。

バックパックも外れるので、ますますホンタイさんっぽいですねw


眼帯も外せます。三国伝のようにおでこの2つの穴で固定する方式。



後頭部にはモノアイを左右に動かすツマミがあります。
かなり動くので、眼帯無しでもいい感じに表情が出せますね。


あと、肩と腰の上部にボールジョイントの穴が突き抜けていました。

武者號斗丸と魔竜剣士ゼロガンダムを持っていないので、今回からかどうかは分かりませんが、
少なくともNo.375のコマンドガンダムまでは穴は開いていなかったかと。

脚や腕の長さやボールジョイントの保持に関係がありそうですが、腕のほうの保持力は
あまり変わらず、相変わらずズボズボと簡単にすっぽ抜けてイライラします。

これのおかげか定かではありませんが、股関節のボールジョイントはだいぶ抜けにくくなったように
感じられました。




殺駆頭、軽装タイプ。

殺駆一族は、古殺駆がザクI、今殺駆がザクII、新殺駆がザクIIIがモデルになっていますが、
殺駆頭はザクIII改っぽいものの、明確にはなってなかったかと。
(アクトザクという話もありますが、名前以外どこも似てないですし...。)

とは言え自分の中では、これはザクIII改がモデル、ということになっています。(ザクIII改好きなのでw)

腰の前後はとってもザクIII改っぽいんですが、胸あたりはザクIII改というよりバウとか
Zガンダムっぽく、バックパックに至っては似ても似つかないので、ミキシングしてザクIII改風で
仕上げた感じなんでしょうかねぇ。




 可動は最近のBB戦士の標準的な可動範囲ですね。
肩と腰の上側に穴が開いたといっても、構造や使用しているポリキャップは一緒ですので
可動範囲も変わらず、ということで。

ちなみに他の形態も可動範囲はほぼ同じです。
元々、鎧で制限受けるほどは動かないので...w




 殺駆頭、武者形態。

旧製品では軽装タイプなど無かったので、この状態で成型されていましたね。
造形、というより各部のバランスがだいぶ今風にアレンジされて格好良くなっています。

まぁ旧製品はサイズも半分くらいで価格も500円でしたから、 作り込めるディティールの量が
段違いというのもありますが、それにしてもモノ凄く格好良くなっています。


角飾りは結構デザイン自体も変わりました。
左右の大きい角は、牛のような丸い断面の角から、刃のような形に。短い方は少し波打つように変更。
中央の顔も、龍のような牛のような感じからカクカクとした意匠に。
後ろに繋る黄色い部分には小さいスパイクが付きました。


旧製品の潰れたような造形から、立体的な造形に。
ディティール自体は旧製品を上手く活かしている感じで格好良いですね。

胸のコックピットハッチに相当する赤い部分の中央の縦線は、旧製品では緑の線が上から伸びて
きていた感じですが、今回はイラストでも赤になっていますね。



見た目で一番違いを大きく感じたのは、この右肩のスパイクアーマーです。
旧製品ではザクIIIのように、外にいくにつれ上に上がったデザインでしたが、
今回は、丸みを帯びて下がっています。
おかげでザクIII改っぽさもアップですw 個人的には今回のほうが好きですね。

ただ、殺駆頭の状態で唯一、パーツの合わせ目が気になる部分でもあります。
他は合わせ目が気にならないというか胴体以外に合わせ目自体が無く、胴体の合わせ目は
隠れてしまうので、右肩だけ目立つ、という感じですね。
なお、スパイクは別パーツになっています。

前腕は単純な造形だったのが、複雑な面構成に変更されています。



脚も大幅に格好良くなっています。
旧製品ではサイズやバランス的に潰れてしまって、ただの横線が何本かある、くらいの感じでしたが
立体的で細かい部分も分かる造形に。


ちなみに脚の裏はこんな感じです。
脚の裏もボールジョイントの所に半分穴が開いていますね。


ザクIII改っぽくて格好良いリアスカートに、よく分からないバックパック。

バックパック左の、何のためにあるのかよく分からない穴も健在です。
旧製品でも開いてましたが、何か付ける予定でもあったんでしょうかねぇ。


後頭部。
バランスは変わりましたが、こちらはあまり変更無しでしょうか。
三国伝のせいか、一番下の縁の部分とその中央の止め金のデザインを金色に
塗ってしまいたい衝動に駆られますw



ディティールが細かくなったものの、大きな変更はないっぽく感じる左肩。
下側に一段増えて、上下のバランスが変わったので、こちらも良い感じに。



分かりずらいですが、打刀なのできちんと刃を上側に向けて腰に挿しています。

例外もありますが、基本的に平安〜南北朝自体の太刀は逆に刃を下側に向けて
腰に佩くものですが、室町以降の打刀は上に向けて挿します。

作品によっては打刀も下に向けてしまっているものが散見されますが、
LEGEND BBは武者頑駄無もきちんと上に向けて挿していますね。

6年間、剣道をやっていたこともあって、こういうのは気になるところでしてw


刀の号は雷光丸。鞘は表と裏、鯉口の3パーツで構成されています。
塗装例を見る限り、鞘の先端の金属部分(鐺、小尻)も金色のようなので後で塗装しようと
思います。



中の刀は1パーツ構成。刀身はシールです。
殺駆頭本体のシールはシールはとても貼り易かったのですが、この刀身のシールは
背側の根元が左右が繋っているので、鍔が邪魔で結構貼りずらく位置決めが大変でした。

柄は実際の刀とは違い簡略化したようなデザインになっていて、配色は再現されていないので
刀身と併せて塗装してあげるといいかも知れませんね。




雷光丸という号は後付け設定らしいですが、敵ボスだけあって刀に名前くらいはあったほうがいい
と思いますので、これはこれで良いのでは。


LGEND BB 武者頑駄無と。
やはり相手がいるというのは良いですねw


続いて、闇の鎧です。




旧製品と同じように飾ることが可能です。


脚が飾れなくて余剰になってしまうのも旧製品譲りですw




ちなみに、闇の鎧のシルバーの部分は、旧製品ではクロームメッキされていた部分でした。
なので、クロームメッキにすることは検討されていたみたいですが、価格を1,050円に抑えるために
断念したそうです。




それでは、闇の鎧に取り憑かれてみましょうかw


 まずは闇の鎧をバラバラにします。
 殺駆頭も右の写真の状態まで分解します。
外した角飾りや鎧は使いません。脚も足首以外は使いません。




元の足首に獄炎甲(ブレイズギア)の足首部分を被せます。


脚も獄炎甲(ブレイズギア)を使用。
胸と腰にも獄炎甲(ブレイズギア)を装着し、肩と頭に闇影甲(シャドウギア)を装着。
右腕に邪殺(ジャキラー)、左腕に邪爪(ジャクロー)を装着し、背中に暗黒剣を装備したら完成です。







 闇将軍。
これも特にモデルはないようですが、この首から下や肩のデザイン、何だか何かを思い出すなぁ、と
思い、ゲーマルク? クインマンサ? などが思い浮かんでいましたが、こりゃクシャトリヤですね。

もちろん、クシャトリヤよりも闇将軍のほうが断然先にデザインされているのでクシャトリヤが
モデルということはあり得ないんですが、逆はもしかしたらもしかすると考えられるんじゃないかなぁ、と。

まぁ偶然の一致でしょうけどw




闇将軍、というより闇の鎧は、殺駆頭本体に合わせ目がほとんど無かったのに比べて
合わせ目が結構目立ちます。



頭部は、角飾りを嵌めていた部分とスパイクに引っ掛けるように嵌めます。
スパイクがうまいこと隠れます。

左右に広がった角が1パーツ、中央部分が左右2パーツの、3パーツ構成で、
中央部分の左右の合わせ目が結構気になります。

中央部分と左右に広がる角は、接着すると頭に被せにくくなるかも知れません。
(スパイクに引っ掛けるときに、いい感じにちょっと外れて余裕ができるのです。)





肩の闇影甲もモナカ割りなので合わせ目が派手に出来ます。
特に、尖っている部分は先端ではなく、裏側の少し先端から離れた場所に合わせ目が出来るので
接着剤だけではなくパテを使わないと合わせ目が消えないかも知れません。ちょっと面倒です。

後のパーツは暗黒砲以外全て1パーツなので、合わせ目の心配はありません。


あと、個体差だと思いますが、ウチのは闇影甲の肩パーツは緩めで、特に右肩パーツは
ほとんど固定できないくらいにゆるゆるです。
殺駆頭の肩パーツは丁度いいか少しキツめくらいなので、軸を太らせれず、
肩パーツ側の受けに薄く塗るなり噛ませるなりする必要がありそうです。


邪殺、邪爪は合わせ目はないのですが、シルバーの成型具合によってはウェルドラインが
大きく出てる場合がありますね。


 胸と腰の獄炎甲はシール多用。
この辺のシールは仕方ないところなんですが、
胸の奥まった金色や腰のデコボコした部分にシールを貼るので綺麗に貼るのは難しいです。

素直に塗装にしたほうが良さそうですね。





脚は特に問題なさそうです。
箱や説明書のイラスト、作例でも、爪先の金色部分の側面は赤のままでした。

個人的には側面も金色のほうがソレっぽく見えると思いますが、ここは個人で異なりそうですね。


 背中は暗黒剣を挿すのみですのであまり変わらず。
暗黒剣も設定的にシルバー一色で良いみたいですが、モールドが細かく入っているので
塗り分けしてみても面白いかも知れませんね。


 暗黒剣を装備。
この、どストレートな名前が良いですねw



そして、闇の鎧の台座になっていた部分も、旧製品通りにきちんと武器として活用できます。
その名も暗黒砲。
こちらもやたらとストレートな名前ですが、ソーラ・レイをイメージしているっぽく、
密閉型コロニーの形状になっていますね。



暗黒砲は両手で持てます。
と言っても、腕のリーチがギリギリなので、ほぼこの位置でしか持てません。
多少上下できる程度です。


胸や股間が干渉してしまうので、取り付けも結構大変です。
腕が抜けたり肩がポロリしたりと...。

ほんとに、いい加減肩のボールジョイントは改善してほしいですね...。


何となく並べてみましたw

一番堅そうな騎士ガンダムが引きつけて、コマンドガンダムが後方から支援射撃している間に
武者頑駄無が接近して一太刀、が理想的なコンボかな、と。

そしてそれら全てを一撃で薙ぎ払えそうな暗黒砲w


ちなみに、暗黒砲に闇将軍時の余剰パーツは一部しか飾れません。
角飾りと胸と腰の鎧だけですね。
あとはパーツが合わないのと、そもそも脚は置き場所ないのでw




そんなわけで、SDガンダム BB戦士 No.381 LEGEND BB 殺駆頭 (闇将軍)の
パチ組みレビューでした。


元になったBB戦士No.39 SD戦国伝 闇将軍の仕様を引き継ぎつつ、今風にアレンジされて
見事に格好良くなっています。

闇の鎧のシールや合わせ目はもう少し何とか、と言いたいところですが、今回はボリューム的にも
多いので厳しそうですね。

ただ、肩から腕が簡単にスポスポ抜けてポージングどころじゃないのは、以前からのBB戦士の
問題なので、いい加減何とかして欲しいです。
今回、改善策っぽいのも見えましたが、脚はまぁ良いものの腕は全然改善されておらず、
凄く残念でした。改善されているかと期待しただけにw

最近のBB戦士自体の問題でちょっと損をしているものの、造形自体は非常に良いので、
一度飾ったら滅多に触らない方向で遊べばあまり気にならないかと思います。
万人にオススメできるほどではないですが、あまりアクションさせない方は是非、といったところです。




それではまた。